なすみの日常ブログ

アラフォー独女のぼっち生活

いろんなことにモヤモヤした

 

先日、報道特集で「コロナ禍の介護施設で」という特集を見ました。

なんか、いろんな方向からモヤモヤする特集でした。

施設の対応も、家族の言い分も、どこかから湧いて出た医師の言い分も、そして番組の見せ方も。

 

 

「ベッドから落ちた」って、、、

「シーツ交換中に利用者さんをベッドから転落させてしまった」ということですが、利用者の家族がこのことについてはあまり気にかけている様子を感じられませんでした。

「シーツ交換中にベッドから転落」ってことは、

利用者さんは自分ではほぼ動けない寝たきりに近い状態だったと思われます。

そしてベッドの高さはシーツ交換する人の腰の高さくらいだったと思うんです。

結構な高さです。

ほぼ身動きできないような101歳のおばあさんが腰くらいの高さから転落って、これって大変なことだと思うんですけど。

この転落がきっかけで亡くなったようなものなのに、番組を見る限りでは全く注目されていなくて、これって大したことではないの?ってモヤモヤ。

そこが虐待?

利用者はベッド転落から6日後に亡くなりました。

ベッド転落の翌日と翌々日には医師による診察を受けており、医師からは様子を見ると言われていて、どうやらその後に喘鳴や肩呼吸といったそれまでには見られなかった呼吸器の症状が出たようです。

その症状を施設側はわかっていながら医師の診察を受けさせなかった。

この「喘鳴や肩呼吸の症状を把握していたのに医師の診察を受けさせなかったこと」が虐待(放置)にあたると市に認定されました。

なんか、これが虐待って言われるとちょっと違和感があります。

特養だと医師は常駐していないので、なんか変だと思ってもすぐには診察してもらえないでしょう。

日中だけいる看護師が医師に診察してもらうか判断するんだろうけど、その辺の経緯が全く不明です。

番組でもそこがすっぽり抜けて、突然「虐待に認定」となっていて見ているほうは全然納得いかないです。

医師の意見に共感できない

日本高齢者虐待防止学会の医師はこの状態でなぜ医療機関に受診させなかったのかと疑問を呈していました。

この意見を聞いてイライラ。

それにこの施設の1か月の事故件数が多すぎるということも言っていて、言葉の端々に虐待があるんじゃないかということを匂わせていました。

(この施設は入所者50名で、1か月の事故件数が63件(うち内出血53件)だった月もあったとのこと)

確かに数だけ見ると多いけど、詳細な内訳が不明なのでなんとも言えないところなのに。

私は、医者という職業の人間が嫌いです。

あの人たちは自分では入所者のオムツ交換とか食事介助とか移乗とか一切したことのない人達です。

それに特養には医師は常駐しておらず、普段の生活状況を見ることすらしていない。

だから医者は介護現場の苦労を本当の意味では理解していないって私は思っています。

番組のインタビューを受けていた医者も偉そうにいろいろ言っていましたが、それを見ながらすごくイライラしてしまった。

現場の苦労をわからない奴が後出しじゃんけんで偉そうに語ってんじゃねぇよ!

でも、医者の意見というだけですごく信ぴょう性が高いと番組を見た人は考えると思う。

ものすごい断片的な情報しかないのに、この医者は決めつけて言いすぎじゃないかなって思いました。

 

家族の対応にもモヤモヤ

ベッド転落で亡くなった利用者のご家族に対してあんまり否定的なことは言いたくないんだけど、気になってしまったので少しだけ。

ベッド転落以前、利用者さんの顔にあざができていたこともあったそうですが、家族はそれを見て見ぬふりをしたそうです。

理由を問い詰めて、施設からめんどくさい家族と思われてしまったら、追い出されるかもしれないという不安があったそうです。

まぁ、気持ちはわかります。

特養は老人ホームのなかで一番費用がかからない施設だから他に行くとなるとこれまで以上にお金がかかる。

番組のなかでも、88歳のときに別の施設から特養に入ったと言っていたので、申し込んですぐには入所できず待機の期間があってやっと入れたのでしょう。

利用者の顔のあざの原因の追究と介護にかかる費用を天秤にかけた結果、あざの原因は追究しなかったように私には見えました。

それで、利用者さんが亡くなってからあれこれ活動をはじめている。

なんか、もっとはやく動き始めていればなって思ってしまった。

実際、別の家族は同じように顔にあざができたことでこの施設のことを信用できないって言って、別の施設にうつしたりしているわけだし。

施設を悪く見せすぎでは

番組に出ていた利用者の家族は施設に対して不信感を持っているようですが、なんだかんだ言っても10年以上家族を預けているわけです。

施設には改善すべき点もあるかもしれないけど、よい点だってあったはず。

なのに番組では魔の巣窟のように言われており、それはやりすぎなんじゃないなかって思いました。

 

私の個人的な感想は、ほとんどの職員はそうではなく、一部の職員が周囲のスタッフにわからないようにやってそうだなとは思いましたけどね。

終わりに

番組を見て思ったことを書くだけだから、サラサラって書き終わると思ったんですが、そうはいきませんでした。

土曜日に番組を見て、日曜日にブログを書いて公開しようと思ったのに書き終わらなくて今日も1日かかってやっと終わりまでたどりついた。

書いているうちに何がなんだかよくわからなくなってしまいました。

でも、せっかく書いたので公開します。

 

この特集は5月14日12時まではTverで、その後はyoutubeで全編見ることができるみたいです。