年末の一挙放送で「天国の階段」を見ました。
年末の他のテレビ番組がつまらなすぎてなんとなくチャンネルをあわせただけで、初めはチラ見だったのにどんどんはまって釘付けになってしまいました。
いやー、すごかった。
とにかくいろんなことが詰め込まれているドラマです。
そのいろいろに感情をかき乱されまくりでした。
その余韻は今でも続いていて、これはもうブログに感想を書いて昂る気持ちを発散させなくてはどうしようもないと思いました。
「天国の階段」
2003年、韓国のSBSで放送されたテレビドラマ
全20話(日本では22話)
最高視聴率が43.5%を記録し、チェ・ジウは「涙の女王」と呼ばれるようになった
「交通事故」「記憶喪失」「禁断の愛」「病魔」と、韓国ドラマの定番となる要素がすべて盛り込まれている作品である(ウィキペディア)
話が長いので、私が勝手にいくつかに区切りました。
- 1~3話:10代期
- 4~8話:記憶喪失期
- 8~14話:すれ違い期
- 15・16話:ラブラブ期
- 17~22話:病気発覚~治療~最期
記事がすごく長くなってしまった(約1万字)ので記事は二つにわけました。
この記事は14話までの感想(ほとんどあらすじ)です。
10代期(1~3話)
子供時代の人物相関図
チョンソとユリは中学3年生
ソンジュとテファは高校2年生
(韓国の教育制度は日本と同じ6-3-3制だそうです)
だいたいのあらすじ
幼馴染のソンジュとチョンソは誰も間に入る隙間のないほどの両想い。
ソンジュは留学し、そのあとを追ってチョンソも留学するはずでした。
しかし、継母(テ・ミラ)に妨害されて留学は延期。
継母と義理の妹(ユリ)にいじめにいじめられます。
そして、家で孤立している義理の兄(テファ)には家族として接したのに、恋愛感情があると勘違いされるはめに。
数年後、やっと留学の許可が出て喜ぶチョンソ。
しかし、ソンジュとチョンソの仲を邪魔したいユリに車でひかれてしまい、チョンソは記憶喪失になってしまいます。
感想
チョンソの父とテ・ミラの結婚
そもそも、チョンソの父とテ・ミラが結婚することに違和感が強い。
物静かで地味なチョンソの父と、派手で社交的なテ・ミラがどう見ても不釣り合い。
仕事で知り合い、そこから交際に発展、再婚という流れのようですが、仕事で知り合っても交際に発展する要素を感じないんですよね。
チョンソがかわいそすぎる
とにかくチョンソはこれでもかって継母(テ・ミラ)と義理の妹(ユリ)にいじめられるので、見ているほうもかなりつらい気持ちになります。
これで視聴をギブアップする人もいたんじゃないかと思うくらいのいじめっぷりです。
父はチョンソの味方ですが、チョンソはいじめを受けていること言えません。
やっぱり子供は家庭内がうまくいくためには自分さえ我慢すればって考えちゃうんだなと切ない気持ちになりました。
チョンソは義理の兄(テファ)に恋愛感情を抱かれてしまうんですが、テファの考え方に心底ゾッとしました。
テファはチョンソが自分に優しくするのは、チョンソが自分のことを好きだからだって考えるんです。
は!!??
どんな思考回路してんのよ。
「チョンソは俺のことが好き!」ってルンルンしているシーンはこのドラマ一番のホラーシーンでした。
チョンソが自分のことを好きだと信じて疑わないテファは、学校では人目をはばからずオレのこと好きだろ?ってつきまとうし、家では強引に抱きついてきてチョンソは貞操の危機一髪。
こんな奴と一つ屋根の下なんていじめられていることより怖いんじゃないか。
継母とユリにはいじめられ、テファには恋愛感情をもたれて迫られ、父は何も気が付かない。
中高生だと家を出て行きたくても無理だし、かわいそすぎる。
ソンジュを心の支えにしてチョンソはよくがんばったよ。
継母(テ・ミラ)の毒親っぷり
有名女優の継母(テ・ミラ)はユリとテファを父親から引き取る前まではチョンソと仲良く暮らしていました。
しかし、ソンジュ(グローバルグループの次期代表)と自分の娘であるユリを結婚させることを思いついてからはチョンソに対する態度を一転させこれでもかといじめるようになります。
テ・ミラがユリをかわいがるのは、ユリが自分の娘だからではなく、自分の役に立ちそうだからという理由です。
ひどすぎる。
ユリはユリで母に嫌われることを何よりも恐れているので、いつなんどきも母の機嫌をとり、一生懸命母の言いなりに行動します。
見ていて哀れなほどに。
チョンソをいじめているところは憎たらしいんだけど、母との関係を考えると可哀そうでならない。
私ははじめはユリもソンジュを好きになっちゃったのかなと思いましたが、そうではなさそうです。
ユリにとってのソンジュはチョンソから大切な人を奪いとってやりたいとか、玉の輿を狙うためのターゲットにすぎないんだなって思いました。
ユリはもともと恵まれた環境で育った優等生のチョンソを嫌っていましたが、母親の誘導によりその憎悪を余計に増幅させたように思います。
母がもっとまともな人だったら、ユリもあそこまで性格がねじ曲がらなかったんじゃないかって思います。
テ・ミラは自分の思い通りに動くユリはかわいがりますが、そうではないテファは無視しています。
テファが絵で賞をとり、報告したときも何の興味もないというように冷たくあしらいました。
褒めて欲しいと思って母に話しかけたテファはショックを受けてかわいそうでした。
普段は母に反発しているテファですが、それでも母に褒めて欲しいと思うその考えがなんともかわいいじゃないですか。
わかるなー。
無駄だとわかっていながらも、ほんの少しの可能性を期待して親に寄って行く子供の気持ち。
わかるー。
あの事故
チョンソの死亡偽装のこと
このドラマでは設定に文句を言ってもしょうがないとわかってはいるんですが、やっぱり言わないと気が済まないこともある。
チョンソの死亡が偽装されるという部分が、どう考えても無理がある。
ユリは酔っぱらっていたこともあり、カッとしてチョンソを車で引いてしまいます。
ユリは大慌てで意識不明となったチョンソを病院に連れて行くんですが、病院は火災事故の被害者でごったがえし、野戦場のようになっています。
そこでたまたま聞こえてきた病院関係者の会話。
損傷が激しくて個人を特定することが困難な遺体(焼け焦げている)があることを知ったユリはチョンソのIDをその人のコゲコゲの財布に押し込んで、その遺体がチョンソのものだと偽装するのです。
いやいやいや、無理があるだろ。
歯形とかDNA鑑定とかあの時代でもあったでしょ。
それに、チョンソがその火事の現場にいたってこともいろいろ辻褄があわないでしょうに。
ガバガバ設定すぎる。
記憶喪失を利用するテファ
ユリは病院で偽装工作をした後、車にひかれて意識不明になっているチョンソを父親のところに連れて行き、どうにかしてよ!って押し付けます。
父親はテファを呼び、どうするか相談します。
車にひかれて意識不明なんだから、病院に連れていきなよ!!!
そのままにしてほんとにチョンソが死んだら、ユリは本物の人殺しになっちゃうのに。
それにチョンソはかなりの勢いで車と接触して血まみれになっていたから、骨折したり内臓から出血している可能性もあるのに。
ただ布団に寝かせて様子を見るだけって、ありえない。
奇跡的にチョンソは目が覚め、致命的なケガはしていなかったようですが、記憶喪失になっています。
テファはチョンソをソンジュに渡したくないという自己中心的な考えで、チョンソに適当な嘘を吹き込み、一緒に暮らしていくことにします。
ききききキモイ!!!
記憶喪失期(4~8話)
記憶喪失のときの人物相関図
チョンソ(チス)、ユリは20代前半、
ソンジュ、テファ(チョルス)は20代後半
カッコ内の名前はチョンソが記憶喪失のときに使っていた偽名
だいたいのあらすじ
記憶喪失になったチョンソ(チス)はテファ(チョルス)とテファの父親と暮らし、チョンソはテファと結婚を考える仲になっていました。
ソンジュはグローバルグループのリーダーとなり、ユリと結婚する予定です。
あるとき、ソンジュの経営するテーマパークの目玉となる壁画をテファが担当することになります。
そこで、死んだと思っていたチョンソを見つけたソンジュ。
過去を思い出して欲しいソンジュ、
困惑して逃げるチョンソ(チス)、
チョンソに敵意むき出しのユリ、
本当のことをチョンソに言えないテファ(チョルス)。
感想
記憶喪失のチョンソの設定
だからぁー、記憶喪失はいいとしても、その他の設定に無理がある。
いくら親が死んで引き取られたことにしたとはいえ、20代前半くらいなら友達だっていただろうし、学校だって通っていたでしょうに。
それを全て誤魔化すのは無理じゃない?
金持ちイケメンストーカー
現代の感覚でドラマを見ていたから、DNA鑑定すればチョンソかどうかはすぐにわかるのに!ってやきもきしてしまった。
チョンソは記憶がないから、知らない奴(ソンジュ)に追い掛け回されてさぞ怖かっただろうな。
ソンジュがお金持ちでイケメンだったから見ていられたけど、そうじゃなかったら恐怖のストーカードラマですよ。
ソンジュがテファと顔をあわせちゃったら、いろんなことばバレちゃう?って思ってドキドキしながらドラマを見ていたんですが、よく考えるとこの二人って10代の頃に面識がなかった。
テファはソンジュのことを知っていただろうけど、ソンジュはテファの顔をおそらく知らないと思います。
ソンジュはチョンソの近くにいたいがために、チョンソの洋服屋(チョンソが友人と二人でやってた)を潰して自分の会社で働かせることに。
ここからの見どころは、ソンジュがチョンソにちょっかいをかけるたびにユリが嫉妬むき出しの表情をするところ。
目力がすさまじいです。
10代のユリはちょっとさえない女の子でしたが、成長したユリは超絶美形になっています。
嫉妬顔もとってもお綺麗でした。
すれ違い期(9~14話)
人物相関図
記憶が戻ったのは、あの事故から5年後
ユリの車に再びひかれかけて(このときは偶然)過去を思い出したチョンソ。
記憶喪失になってから5年の月日が流れていました。
ここからひたすらソンジュとチョンソのすれ違いターンです。
チョンソの記憶が戻ったとソンジュが知るまで
チョンソはソンジュに思い出したことを言おうとするが、コントのように妨害されて伝えることができません。
ソンジュはあんなにしつこく思い出せと言っていたのに、このタイミングであきらめる。
そのせいでチョンソは本当のことを言えなくなり、ソンジュをあきらめることにする。
ソンジュはあきらめたはずなのに実はあきらめきれておらず、チョンソをストーカーして、安宿にいたチョンソを誘いごはんに行く。
酔っぱらったチョンソはほんとのことを言いたくなり、「自分がチョンソ」と伝えるが、ソンジュは酔っ払いのたわごとだと思ってしまう。
記憶を取り戻したチョンソはテファに大激怒。
テファはチョンソの前から姿を消すことにするが、他に行き場所がないチョンソはテファについて行くことに。
車で移動中、風邪でダウンしたチョンソ
テファはソンジュに電話をしてチョンソの記憶が戻ったことと居場所を知らせます。
目が覚めたチョンソはテファを探して車の外に、そこに駆け付けたソンジュ。
抱き合う二人。
ここでやっと二人は真の意味で再開するのです。
長かった。
これで二人がくっついたと思ったのもつかの間、この先もすれ違いは続きます。
この部分の感想
もうさ、とりあえずソンジュに記憶が戻ったことは言おうよ!!!って思いながら見ていました。
過去を思い出したチョンソが継母に啖呵を切る場面はよかったですね。
美人の怒り顔はこんなに切れ味がするどいのかってゾクゾクしてしまった。
思い出した直後、チョンソがソンジュに記憶が戻ったことを伝えようとする場面があるんですが、これが、ほんとにコントみたいに妨害されるんですよ。
ちょ、ちょ、、、ぷぷぷ(笑)ってなっちゃった。
死んだと思っていたチョンソをソンジュが百貨店内で見かけて追いかけるところもそうだったけど、コント的すれ違いで笑ってしまう。
ソンジュの婚約式作戦失敗
ソンジュはユリと婚約式をあげることになっていました。
しかし、ソンジュはそこでユリではなくチョンソと婚約すると発表しようと企てます。
なのにそのことをチョンソには秘密にして、表面上はユリとの婚約式の準備をすすめます。
チョンソはソンジュの真意がわからず困惑します。
婚約式当日、ソンジュが隣にいるユリを無視してその他大勢の一人として座っているチョンソに指輪を渡そうとするまさにその場面に、警察に囲まれて捕まったテファ!!
これはテ・ミラの策略、さすが悪役の本領発揮。
テファは絵画の贋作を本物と偽って売ったとして警察に捕まりました。
警察に連行されるテファ(もちろんパトカーにのせられている)をチョンソは警察署まで走って(←!!)追いかけます。
ソンジュはユリと婚約式を続行し、チョンソには友達になろうと伝えるのです。
この部分の感想
婚約式のくだりは、なんでソンジュはチョンソに意図を説明しないんだとずーっとイライラ。
しかも、チョンソがテファを追って会場から出て行ったからといって、ユリと婚約式を続行するかぁ??
警察にパトカーで連行されたテファをドレスを着たチョンソが走って追いかける、まではアリだけど、普通は数歩走ってあきらめるじゃないですか。
しかし、チョンソはそのまま警察署まで走って行くんですよ。
街なかをドレス姿で、そしてハイヒールで。
これは、かなり無理がある。
そして、「友達になろう」って何???
意味不明なんですけど。
ちょっと前にお互い好きって確認しあっていたのに、「友達になろう」???
ソンジュはチョンソとテファをくっつけようとするが、、、
テファはソンジュから指示をうけたチャン理事の手配で山奥の別荘で暮らすことになります。
そこに出張という名目でチョンソを送り込むソンジュ。
はじめは拒否するテファですが、結局はチョンソを受け入れることに。
テファとチョンソがくっつくのかなー、って雰囲気になります。
その夜、チョンソは具合が悪くなり寝込んでしまいます。
ソンジュはやっぱりチョンソのことを諦められず別荘をのぞきにきていました。
(それは、ストーカー的行動では、、、)
テファはソンジュに電話しチョンソのことを頼むといって出て行きます。
(いやいや、病人を一人残して出てくのではなく、ソンジュが到着するのを待ってろよ)
ソンジュはチョンソを病院に連れて行き治療をうけさせます。
次の日の朝、目が覚めたチョンソはそばにソンジュがいてビックリしますが、テファがいないことに気が付き、寝ているソンジュをほったらかしにしてテファが乗ると思われる電車にダッシュで向かいます。
電車には間に合いましたが、電車の中にテファを見つけられなかったチョンソ。
テファは電車には乗っていましたが、チョンソには見つからないように隠れていました。
ソンジュは車で電車を追いかけ、次の駅でチョンソをキャッチ。
二人は抱き合い、今度こそ離れないと誓います。
その姿を遠くで見守るテファ。
この部分の感想
山荘で今度こそテファと暮らしていくのかと思いきや、そうはなりません。
チョンソはテファと楽しそうに雪遊びをしたその夜にまた具合を悪くします。
なんかデジャブ。
テファとチョンソが二人でいるときにチョンソが具合を悪くして、テファがソンジュを呼び出すという流れ。
車の中で具合悪くしたときと同じパターンじゃん!
これで、ソンジュがチョンソを看病し、元気になったチョンソとくっつくのかと思いきやもう一波乱。
うおー、どこまでもすれ違いまくるから、ソンジュとテファ、どっちとくっつくのかだんだんわからなくなってくる。
感想を書くの、楽しー!!
15話以降の感想は次の記事に続きます。
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手続きも簡単だったし見たいものが見れて満足でした。