なすみの日常ブログ

アラフォー独女のぼっち生活

補正下着のサロンに行った話

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テレビっ子の私、テレビはほぼつけっぱなしなんですが、

補正下着のCMが流れるのを見かけるたびに気分が悪くなります。

その理由を今日は書こうと思います。

 

補正下着に関してはいろいろな意見があると思います。

身体を締め付ける下着が好きではないので私は使っていません。

着たい人は着ればいい。

私みたいに着たくなければ着なければいい

それだけの話です。

 

30歳頃のことです。

看護学校で仲良くしていて私とは別の病院に就職したAちゃんから久しぶりに連絡がきました。

「久しぶりに会わない?うちに泊まりに来なよ。Bちゃんも来るよ!」

Bちゃんも同じく仲の良かった友達でした。

予定も合ったので了承しAちゃんの家に1泊することになりました。

その日はほんとに楽しくて来てよかったって心の底から思いました。

 

問題はその次の日でした。

 

午前中はAちゃんの家でうだうだしてどこか外でお昼を食べて解散だと思っていました。

そこでAちゃんから

「行きたいお店があるんだけど、いい?」と言われました。

そしてそのお店に向かう道中で自分が利用している下着のお店に行くと聞かされます。

補正下着のサロンだったことに気が付いたのは雑居ビルに入っているお店の入口に着いたときでした。

正直、入店したくなかった。

購入せざるをえない状況に追い込まれそうでこわいって思いました。

でもAちゃんの手前そこで踵を返すこともできません。

声には出さなかったけれどBちゃんもちょっと面食らったようでした。

 

はじめて補正下着のサロンに足を踏み入れました。

小奇麗にテーブルと椅子が並び、広めの試着室が二つくらい、壁際には腰の高さほどのチェストが並んでいました。

ちょっと雑多な感じもあってかなり広い実家のリビングみたいな雰囲気でした。

 

サロンに入るともともと連絡してあったようですぐに店員さんがニコニコしながら寄ってきました。

お茶を出され、補正下着の説明をされ、身体のサイズを測定されました。

そして営業トーク

テーブルにはお客さんの写真が入ったアルバムがありました。

補正下着だけを着けた写真ではなくちゃんと服を着ている写真です。

「このお尻のラインいいでしょ」「バストの形もきれいですよね」

と見せられました。

そして、今日は体験入店だったのでショーツをプレゼントしますと言われました。

ショーツは山のように持っており必要ないので「いりません」と言うと

「えーなんでですか?無料ですよ」と。

この場で聞く「無料」と言う言葉がなんともおそろしく聞こえました。

何度も言われましたが拒否し続けやっと諦めてくれました。

げんなりです。

 

Aちゃんは店員さんと話したり、お茶飲んだり、雑誌を見たりして終始居心地よさそうにリラックスしていました。

私が無料のショーツを断り続けている間もまったく我関せずです。

 

どうやら、友達を2人紹介、その2人が体験入店まですれば特典をもらえるということのようでした。

なんだかとても裏切られた気持ちになりました。

特典が欲しいからとお願いされれば友達の頼みならと引き受けたのに。

無理やり買わされることはないよって言っておいてくれれば安心できたのに。

特典目当てで私たちをだまし討ちのように連れてくるなんて・・・

朝まではあんなに楽しかったのに一気にシューっと気持ちがしぼみました。

 

全部が終わった後にAちゃんに質問したのですがその返答にもがっかりしました。

「はじめから言ってくれればよかったのに」と言ったら

「なすみは体型にコンプレックス抱えている人の気持ちなんかわからないよねっ」

とちょっときれ気味に言われました。

えー・・・?? なんでそうなる?

私だって体型にコンプレックスはあるよ。

でも今、質問したのはそういうことじゃないよ。

なぜ論点をずらしたのか・・・

後ろめたいところがあった証拠でしょう。

Aちゃんにとって私なんて特典欲しさに補正下着の餌食になってもかまわないという存在に過ぎなかった。

そしてBちゃんは無料でショーツもらえてラッキーという程度にしか考えていなかったようでAちゃんについては私が思うようには思っていなかったようです。

 

補正下着のサロンに足を踏み入れることは二度とないと思います。

人を取り込む環境づくりや手腕はこわいです。

それまで補正下着に対しては自分とは関係ないものとしか認識していませんでした。

でも今は、コンプレックスにつけこみ大枚を巻き上げているえぐい商売だとしか思えません。

Aちゃんへの不快感が補正下着への嫌悪感につながったようです。

 

そして私がそのサロンに行ったとき、同じ職場で働いている同僚が来店しました。

そのサロンと当時私が働いていた職場はかなり遠かったので驚きました。

彼女は常連さんのようでした。

 

見えないところでいろんな人が引き込まれている。

なんだかぞっとしました。