2月14日、仕事をしているときは大好きな行事でした。
病院のバレンタイン事情はどこも同じようなものだと思うのですが、病棟費(確か一人1000円/年)からチョコレートを購入し師長さんが医師へ渡していました。
消化器の病棟なら消化器の先生へ、整形外科の病棟なら整形外科の先生へという感じで。
私が20代の頃に働いていた病院では、個人的に先生にチョコレートを渡すということも普通でした。
私は業務上でお世話になったなとか、迷惑かけたなとかいう先生で、かつ、普通よりもややフランクに会話ができる先生、1~2人に渡していました。
この時期、百貨店ではチョコレートフェアみたいなのが開催されていて、そこに行くのも好きでした。
普段は試食は一切しませんが、この時だけは遠慮せず試食していました。
いろんなチョコレートを少しずつ食べれて美味しいし、見た目も華やかなチョコレートをショーケース越しに見るだけでもすごく気分が上がる。
どうやって先生に渡そうか考えるのもわくわくして楽しかったし、実際に渡すときにちょっとドキドキするのもよかった。
渡すと先生がはにかんだ感じで「ありがとうね」と言ってくれるのも好きだったし。
この一連のことが全部楽しかったんだよね。
若かったなぁ。
ホワイトデーにはお返しをくれて、そのチョコレートもすごく美味しかったなー。
病棟へのお返しのお菓子は休憩室に置かれて好きに食べることができるので、その時期はおやつがたくさんあって仕事終わりにつまんで帰ってた。
懐かしい思い出です。
バレンタインといえばもう一つエピソードがあります。
いつかのバレンタインの時のこと
気合を入れて当時住んでいた場所から1時間くらいかけて大きな百貨店にチョコレートを買いに行きました。
そこでチョコレート売り場を何周もして、さんざん悩んで確か3つくらいチョコレートを購入しました。
2つはあげる用、1つは自分用に。
そしてルンルンで帰宅。
購入したものは紙袋の中身を確認せず、そのまま部屋のはじっこに置いておきました。
数日たち、家から病院へ持って行く前に一応見ておこうと紙袋のなかのチョコレートを出して確認しました。
全部かわいい包装紙で包んであったのですが、そのうちの一つの底の部分に「見本」というハンコが押されていたのです・・・
あれ、「見本」て?
軽く箱を振ってみますが中に何も入っていないみたいな感じ。
えーこんなことってある?
買った時のレシートがまだ残っていたので確認すると、間違いなく私は3箱買っている。
これは、もう、売り場のお姉さんが間違えたんでしょう、それしかないでしょ。
だいぶ混んでいたしそういうこともあるかもしれない。
チョコレートがいくらだったかは忘れてしまいましたが、スーパーで買うよりは高いお金を払っています。
面倒だけど「まあ、仕方ない」と諦めることはできませんでした。
後日、そこの百貨店に電話をしました。
このような場合、どう対応されるのか全く想像がつきませんでしたが、郵送でのやり取りになるのかなって思っていました。
で、どうなったかというと、私の家までその見本を取りに来るというのです。
そして、その見本とレシートを渡して欲しいとお願いされました。
どのブランドのどんなチョコレートを買ったのかということも詳しく聞き取りされ、同じものを持ってきてくれるとのことでした。
むこうが間違えたのが悪いんだけど、わざわざ持ってきてもらうのも気が引けてなんだか居心地が悪かったです。
それに、約束の時間通りに来てくれるだろうけど、せっかくの休みなのにその人が来るのを待っていないといけないと思うとなんだか落ち着かない。
当日、きっちりとスーツを着た男性が二人で来ました。
一人だと客(私)が怒りで暴れたときとか対応しきれないからなのかな?
そんなことしないけど。
その頃私が住んでいた物件はオートロックだったのですが、エントランスと自室で通話はできるけど自室からオートロックを解除できませんでした。
なので、私がエントランスまでおりてマンションの出入り口で立ち話しました。
普通に謝罪してくれて、品物をお渡しし、今度こそ中身の入ったチョコレートを受け取りました。
ほんの数分で終了。
部屋に戻ってから中身を確認したんですが、私が買ったものと違うものが入っていました。
あんなに説明したのに・・・
しかも私が買ったものより一回り小さい。
同じものの在庫がなかったのか、間違えたのかはわかりません。
でも、もう「これでよし」としました。
そしてお詫びの品物と思われるお菓子が入っていました。
そのチョコレートは先生に渡すつもりで購入したものだったんですが、なんか気分をそがれたので結局渡しませんでした。
そして、自分で食べました。
まさか見本を渡されることなんてあるんですね。
今、思い出してもおかしな話。
あ!
おかし(お菓子)な話。
ぷー (* ´艸`)クスクス