なすみの日常ブログ

アラフォー独女のぼっち生活

辞めないで済むなら、辞めたくなかった

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現在、無職です。

仕事を辞めないで済むなら辞めたくありませんでした。

しかし、仕事に対するやる気が消失し、精神的にも不安定になり、続けることは不可能でした。

はじめは家にいて不安を感じるときに泣いたりしていたのですが、どんどん感情がコントロールできなくなりました。

家にいるときはずっと泣いていました。

家だけでおさまっていればまだよかった。

最終的には仕事中にいきなり号泣して同僚に迷惑をかけました。

 

以前なら、仕事に集中できていた場面でも、いつのころかそれができなくなり、いつもどこか上の空の状態でした。

毎日、仕事に行くのが怖かった。

もし自分のミスで患者さんの命に係わるような何かをしでかしてしまったら、

またはおかしいと気が付かなければいけなかったことに気が付かないで放置してしまったら。

でも、頭の中がフワフワしていて考えないとと思えば思うほど頭の中は真っ白になりました。

 

そんなとき、ある患者さんが亡くなりました。

穏やかな最期で、患者さんのご家族は落ち着いた様子で静かに患者さんとお別れされていました。

私は患者さんが亡くなる場面に何度も立ち会ったことがあります。

しかし、この時は自分がどう振る舞えばいいのか頭が真っ白になってわからなくなってしまいました。

私、今までなんてご家族に声を掛けていたのだろう?

このような場面ではどうすればいいんだっけ?

・・・全くわからない。

ああ、もう仕事を続けるのは無理だなと思いました。

 

師長さんへ辞めると告げた後も、ずっと考えていました。

なんとか辞めないで済む方法はないかと。

辞めた直後はスッキリするかもしれないけれど、少ししたら次の仕事をどうするか考えないといけない。

それがとてもストレスになるとわかっていたから。

じゃあ、今のまま続けられるかと言われればそれも無理だ。

 

師長さんからは精神科にかかってみてはどうかと提案もありました。

今から思えばかかってみてもよかったと思います。

それで、お墨付きをもらってしばらく仕事を休んでみてもよかったなって。

でも、当時はイヤだった。

精神科にかかっても意味ないって思っていたからです。

相談に乗ってもらうだけで現状を変えられるとは思わなかったし、薬を処方されるのも嫌だった。

いけないことなんですが、まだ新人の頃に母から抗不安薬をもらって飲んだことがありました。

飲むまでは頭のなかは緊張や不安でいっぱいだったのが、薬を飲んで数十分後には「無」になりました。

自分の感情のすべてがどこかにいってしまい、「無感情」の状態になりました。

すごい違和感を感じました。

自分が自分でないものになってしまったような感覚がすごく不気味だった。

薬を飲めば仕事は続けられるかもしれない。

でも、薬を飲んだ私はもはや私ではない。

自分を殺してまで仕事をしたくないって思いました。

当時は本気でそう思っていました。

うつ状態で考える力も弱くなり、視野が狭くなっていたなって思います。

 

何度もしつこいですが、辞めないで済むなら、辞めたくなかった・・・