やる気がおきない。
常に寝ていたい。
起きていても仕事をどうしようと考えるばかり。
それなのに行動には全く移せない。
ちょっと前から、ツイッターで新人ナースの愚痴垢をよく見るようになった。
これが良くない影響を私に及ぼしているに違いないと思う。
あの頃つらかったことを昨日のことのように思い返してしまうから。
私が新人だったのは15年以上も昔のことなのに。
彼らに比べたら私は比較的恵まれた環境で新人時代を過ごせたと感じる。
もし、別の部署に配属されていたら間違いなく数か月で辞めていたに違いないと思う。
私はまた働きたいと思っているけれど、新しい環境に入っていくのが怖い。
1つ目の職場を辞めて二つ目のところで働き始める前、私は一度就職に失敗している。
そこの病院を1日で辞めたのだ。
1日目はきちんと始業から終業までいた。
午前中は病院のことについて講義を受け、消化器の病棟に配属になることを知らされた。
午後は講義の続きと病院案内、最後の1時間は配属先の病棟に行き、ナースステーションで見学した。
そして次の日の朝、白衣に着替えもせず看護部長の部屋に行って、「辞めます」と言った。
看護部長はそれを受け入れ、実質的には働いていないからと就職自体がなかったことになった。
お給料は発生していない。
ここでは働けないと思ったことはいくつかある。
一つ目
私はもともと別の病棟に配属されることを希望していたが、入職してすぐには無理だと言われていた。
数年、別の病棟で働いてからになると。
しかし、同時に入職した人が私よりも看護師期間が短いのにそこの病棟に配属になっていたことを知った。
当時、私はそれなりに自信があったし、やる気に満ちていたのでそれがすごく悔しかった。
(今は微塵もないけど)
まあ、若かったのです。
二つ目は消化器病棟に配属になったこと。
私は消化器病棟では働いたことはない。
消化器病棟のベッドがうまっていて、入りきれなかった人が私のいた病棟に入院してきて、それで看たことがある程度。
それなのにいきなりそこの病棟に配属になることを聞かされた。
無理でしょ。
三つめは病棟の雰囲気が最悪だったこと。
いわゆるお局ナースが不機嫌な顔をしてナースステーションの真ん中にどっかりと座っていた。
2人も。
おそらく、2人ともその日のリーダー役だったと思われ、ちょうど受け持ちナースたちから報告を受けていた。
リーダーの受け持ちナースの報告を聞く態度がすごく悪かった。
相槌も打たず、顔もあげずにメモしていて、聞いているのかどうか見た感じでは全く分からない。
ただ不機嫌そうに、必要そうな部分だけペンを走らせている。
ナースステーション内に5,6人いるのにシーンとしていて、報告をする順番を待つナースたちの表情がまるでお葬式に来ている人みたいに暗い。
・・・やだ。
そして、ここで働きたくないと思った一番の理由は
ナースステーションのカウンターに面会の人(?)が話しかけたそうにしているのに誰もそれに対応しないこと。
ナースステーションには5,6人いるのに誰も対応しない。
わかっていて無視している。
なんで?
話しかけたそうな人もどうしようと困っている様子。
ここの病棟では人を無視することをなんとも思わない人たちが働いているのかと思ったら、すごく怖くなった。
私もいつか無視されるかもしれないと。
帰り道、私はこの病院でやっていけるのだろうかと不安がどんどん大きくなった。
そして、辞めようかな・・・と思った。
自分の気持ちがはっきりしないまま次の日になり暗い気持ちで出勤したはいいけれど、更衣室にどうしても入れなかった。
心がここで働くことを拒否しているという感じ。
辞めようと決心した。
看護部長に話しに行ったら、それまでの不安な気持ちがあふれて号泣してしまった。
看護部長はこいつ大丈夫か?みたいな顔で私を見ていました。
「ナースステーションで訪問者をみんなで無視していたことが怖かった」と説明したが、泣いていたのもあってうまく話すことができなかった。
看護部長はそんな理由で辞めるの?(正気?)というような発言をしていた。
このような経験があるので、新しいところに行くことが怖い。
ナースとして働ける場所はたくさんあるけれど、そこの中がどのようなものなのかは働いてみないとわからない。
転職ガチャと言うらしいけれど、私はそれが外れることがすごく怖いのである。
転職エージェントの言うことはあてにならない。
この病院は転職エージェントの紹介で働くことを決めたけど、すぐやめることになったし。
かといってハローワークもナースセンターもあてにならない。
どうすればいいんだ。
もう少しだけ貯金で生きていこうと思う。
今まで貯めたお金がどんどん減っていくことが恐ろしい。
独身確定のため、頼れるのはお金だけであり、老後の資金は1円でも多いほうがいいのはわかっている。
・・・でも、もう少しだけ。