なすみの日常ブログ

アラフォー独女のぼっち生活

退職後に病院から電話がかかってきた...、勝った

 

これは最近のことではありません。

ずいぶん昔のはなしです。

退職したのにメンタル不安定

社会人1年目から働いた病院を3月末にやめました。

ひどい目にあい大変な思いをしました。

 

退職を申し出たとき、師長に裏切者扱いされたはなしはこちら。

nasumi-my-life.hatenablog.com

 

4月からは無職です。

1年間は無職のままで、しばらくは仕事のことは考えずにのんびりしようと思っていました。

病院を辞めるためにすごくイヤな思いをしたけど、もう過去のこと。

退職前のあれやこれやは思い出さないようにしたかった。

でも、どうしてもふと思い出してはメンタルぐちゃぐちゃになって1日中布団にもぐったり、涙が止まらなくなったりしていました。

もう辞めたのに、病院にこんなに苦しめられるなんて。

気持ちをうまく処理できずただうずくまるしかなかった。

時間が解決するのを待つしかないって思いました。

病院からの電話

やめてから2、3か月後に病院から電話がかかってきました。

もう関わりたくない。

手続きは完了しているはずなので無視することもできました。

しかし、電話に出ないことで私が損をするようなことになったらイヤだなと思い、しぶしぶ対応しました。

事務からだと思いましたが、電話をかけてきたのは師長さんでした。

私がやめたときに所属していた病棟のあの師長(A師長)ではなく、

そのひとつ前の病棟の師長さん(B師長)でした。

私が信頼していた師長

私が病棟に移動をしたくないって訴えたのに、それを聞き入れてくれなかった張本人です。

移動する前、彼女は私を

「いろんなところで働くことで視野を広げてほしい」

「移動することで得られる経験が今後のあなたのためにもなるはず」

と説得しました。

移動したくない私は彼女との面談でごねました。

多少面倒くさそうな雰囲気は感じましたが、彼女は私を突っぱねることはしませんでした。

結局移動することにはなりましたが、彼女に対して恨めしい気持ちはありません。

 

電話の内容

B師長は「病院に戻ってこない?」と私に言いました。

びっくりしました。

まさかそんな提案をされるなんて思ってもいなかった。

外来部門に空きがあるらしく、そこで働かないかということでした。

(外来のどこかも言われましたが秘密です)

心が揺れました。

昼夜逆転生活をしなくてすむし休みも規則的、業務のプレッシャーや残業の量もこれまでよりだいぶマシだろうって思いました。

ただ夜勤がないのでお給料はだいぶ減る。

記憶があいまいだけどパートって言われたような気もします。

無職なら収入ゼロです。

ゼロよりはお給料もらえるほうがいいし。

今後することになる就職活動は私にとってかなりのストレスになることは間違いない。

何より知っている環境であるということ。

私は新しい環境に足を踏み出すことがすごくこわい。

だからこの誘いにのってしまったほうがいいんじゃないかって思いました。

私の返答

B師長のはなしを聞いたとき、私の気持ちはその提案を受け入れるほうに一気に傾きました。

まあ、でも、断りました。

まだ看護に対する気持ちが残っていたから。

まだ看護師を頑張りたいって思っていたから。

今は疲れてしぼんでいるけど、また必ず看護を頑張れるようになるって思ったから。

だからお給料をもらうためだけに特に興味のないところで働きたくなかった。

働いたとしても辞めたくなったときにまた同じ轍を踏むかもと思ったらゾッとしました。

それにそこまで大きい病院ではありませんからA師長と廊下やどこかですれ違うこともあるでしょう。

気まずいのでもう彼女と顔を合わせたくありません。

 

仕事で疲れ果ててお金を全然使っていなかったので、無職の期間を乗り切れる貯金は十分にありました。

B師長はすぐに返事しなくていいって言っていましたが、時間をかけて考えても私の返事は変わらない。

ちょっともったいなかったけど、きっぱり断りました。

これは、勝ったでしょ

電話を切った後に思ったんですよ。

「これは私の勝ち」だって。

「私と病院」というストーリーの結末は私の勝利で終わったな。

私と病院のありがちなストーリー

はじめは私が病院に働かせてくれとお願いし、働かせてもらえることになった。

立派な看護師になるために、病院にどんなに殴られたり無視されてもしがみついて頑張った。

しかし病院は私を認めない。

病院に不信感がつのり続けて、ある時に病院への気持ちがプツリと切れた。

それに焦った病院は私をなんとか引きとめようとしたが失敗。

完全に関係が切れたのに、未練がましくすがってくる。

私には未練は全くないので、ぶったぎってやった。

 

なんかよくある男女の関係に似ている。

私が病院にまだ情があるうちに手を打つべきだったね。

残念でしたね。

 

・・・こうでも思わなきゃ、やってらんねー。

 

実際は

まあ、実際は病院が私という人材を確保したかったわけではなく、

私のことを心配したB師長の優しさだったんだと思います。

ひどい状況で辞めた私を心配してくれたんだと思うんです。

B師長は病棟のスタッフを大切にする人でした。

働いている「今」のことだけでなく、その先のことも考えてくれていました。

私を病棟から出したのも本気で私のこれからの看護師人生に必要な経験だって思ったんだって感じましたから。

もし、あの時に病棟の移動がなかったら、きっと私は病院を辞めていなかったと思います。

彼女に引きとめられたら辞められなかった。

最後に

病院を辞めたことに後悔はありません。

あのタイミングで辞めてよかったって思っています。

でもあんな辞め方はしたくなかった。

気持ちよく旅立ちたかった。

すごく残念です。

だいぶ昔のことですが思い出すと今でも心が痛みます。