なすみの日常ブログ

アラフォー独女のぼっち生活

採血がこわいのに献血しようとした話

 

 

ちょっと前のことです。

運転免許証の更新で免許センターに行ったとき。

講習を受け、手続きが終わったので帰ろうと建物をでました。

そしたら、免許センターの入口付近に献血車が来ていて、係の人が「献血お願いしまーす」と道行く人に声をかけていました。

私はそれまで献血をしたことはなかったんですが今こそやってみるチャンスかもと思って、どうしようか考えながらその人をじっと見てしまいました。

そしたら、それに気が付いた係の人が私に直接「献血していきませんか?」と声をかけてきたんです。

 

はじめての献血、ドキドキしながら献血カードをつくったり事務的な手続きをしました。

それが終わるとスポーツドリンク(500ml)を渡されました。

献血が終わったら飲むのかなと思いきや、その場で飲むように言われました。

!?

スポーツドリンクが好きじゃないのでこれはかなりきつかった。

しかも500ml全部飲まないといけないなんてつらすぎる。

飲まないと献血できないなら仕方ないと思い、四苦八苦しながら飲みました。

おなかタップタプです。

 

やっと飲み終わり、やる気のなさそうな医者の診察を受けて、いよいよ献血です。

献血車に初めて入りました。

狭い車の中で献血用のベッドは3つくらいあって献血している様子が見えました。

椅子に3人くらい座っていて、献血を待っているようでした。

車の中は機械が詰め込まれていてけっこう狭い。

閉所恐怖症まではいかないんですが、狭いのが少々苦手なのでちょっときついなと思いました。

でも頑張る。

すぐに献血かと思っていたんですが、その前に採血があるんですね。

知らなかった。

私の番になり採血をするときに「これまで採血で気分が悪くなったことありますか」と聞かれました。

これは正直に答えても大丈夫だろうか...、しかし嘘はつけまい。

私は正直に「あります」と答えました。

そしたら、その看護師さん「え?」って顔して私を見てから「ちょっと待ってね」と言って献血車を降りていってしまいました。

やっぱり、まずかったかな。

窓から車の外で医者と何か話している様子が見えました。

戻ってきた看護師から「食事をしていないようなので今日は献血できません」と言われてしまいました。

ガーン。

せっかく献血する気になったのにできませんって言われた。

ショック。

看護師さん曰く「食事を2食とっていない場合は献血できないんです」とのこと。

そうなの?

 

 

その日、私は9時頃に起きて、カフェオレを飲み免許センターに来ました。

センターを出たのは12時近くで、まだ食事をしていませんでした。

食事をしていないと献血できないと知らず、献血をしようとしたのも突然の思いつきだったのがよくなかった。

 

気になったのでネットで検索してみました。

赤十字のページには「献血する前に食事はしておきましょう」と書かれていましたが、具体的な時間は書かれていませんでした。

でも、冷静に考えれば何も食べずに献血するなんてちょっと無謀ですよね。

 

ガッカリという気持ちと、できなくてホッとした気持ち(針がこわいから)でとても複雑でした。

帰ろうと歩き始めたら、私をスカウト?してくれた係の人に「あ、もう終わったんですか?」と声をかけられました。

「朝と昼の食事をしてなかったのでダメでした」

「ああー、そうだったかー」というような会話をしました。

せっかく声をかけてくれたのに献血できなくてすまん。

 

一つ疑問なのは、もしあの看護師さんに採血が苦手って言ってなかったら、無事に献血できたんだろうか。

だって、「採血が苦手」って伝えた返答が「食事してないから献血できません」って会話がかみ合ってないし。

やっぱり採血されるのが苦手な人は献血に行ったりしないものなのかな。

私が献血をしてみたいと思っていた理由

私は一時期、輸血が日常茶飯事の病棟で働いていました。

赤血球、血小板の輸血は数えきれないほどしてきました。

患者さんがよく言っていたのは「赤血球の輸血をするとすごく体が楽になる」ということ。

体のだるさが解消され、ポカポカと暖かく感じるそうです。

患者さんの顔色は輸血前には真っ青だったものが、輸血が終わる頃には薄っすらピンク色になっていたり。

輸血を投与される患者さんも投与する私も効果を実感できて、輸血ってすごいなって思いました。

その反応をまじかで見ていたので、私も献血してみたいなと思うようになりました。

 

あと、入院していた患者さんのなかには血液型だけではなくHLA型も適合した血液製剤じゃないといけない人がいました。

その人が輸血が必要なとき、タイミングによっては型が一致する何人かに(赤十字を通して)連絡して献血してもらわないといけないこともあり患者さんが輸血を待つこともありました。

少しでも多くの人が献血をしてくれるといいなって、患者さんのそばで血液製剤を待ちながら思ったこともありました。

 

このような経験から献血をやってみたい。

採血は怖いけど、やってみたら意外と大丈夫かもしれないし。

と思うようになったのです。

献血を躊躇していた理由

私の血管が見えにくいからです。

肉がふにふにしていて血管が見えにくい手です。

初見の人には見つけにくいので、採血の際は「ここにある血管からいつも採ってます」と自己申告して採ってもらっていました。

点滴に向くもう1本の血管も似たような感じ。

献血のための針は太いはずです。

献血ルームにいる看護師さんは慣れているとは思うけど、私の見えにくい血管に太い針をうまく入れられるのか?と思うと不安で不安で献血には行けませんでした。

 

あと、私は針が刺さっている感覚がすごく苦手だからです。

針を刺す前に指で血管を探しているときの指先で腕を押される感触も苦手です。

あのなんとも言えない変な感じ。

頭から血の気が引いてしまうんです。

それがこわくて献血に行けないでいました。

 

 

新人のときに、先輩に指導を受けながら同期同士で採血の練習をしました。

その時まで私は自分が採血されることが苦手だとわかっておらず、同期が私の腕に針を刺すところをずっと見ていました。

私の血管はわかりにくいので、同期と一緒に針が刺さったところを見ながら、もう少しこっちかな?いや、こっちか?と話をしていました。

そしたら突然、頭から血の気がサーっと引いて目のまえが真っ暗になってしまったのです。

ガッシャーンという音がすごく遠くに聞こえました。

気がついたら私は床に倒れていました。

椅子に座ったまま後ろにひっくりかえったみたいです。

だけど全然痛みは感じなくて、真っ暗ななか周りの人がワーワー何か言っているのが遠くに聞こえていました。

いきなり目の前がまっくらになってほんとに怖かった。

当たり所が悪ければ、転倒で頭の血管が損傷したり、背骨を損傷したかも。

ぞっとしました。

この出来事以後、自分が採血されることがすごくこわいと思うようになってしまいました。

完全にタイミングを逃した

私は血管が見えにくい上に、採血されるのが苦手です。

だけど輸血をした患者さんの反応を見てきたこともあり、自分でも献血をしたいと思っていました。

そのチャンスは突然訪れました。

しかし、タイミング悪く献血はできませんでした。

完全に出鼻をくじかれました。

でも、針が怖かったので献血ができなかったことにホッとしたのも事実。

 

今は献血をする気持ちにはなれません。

やっぱりどうしても針がこわいから。

また頭から血の気がひいて倒れたらどうしようって不安があります。

前触れなく突然目の前がシャットダウンされるあの感覚がすごく恐ろしい。

 

たまに献血のことを取り上げているネットニュースとか見ると、ちょっと後ろめたい気持ちになります。

でもでも、どうしてもできないんだよー。

ごめんー( ;∀;)

採血しやすい血管が備わった体と針を刺されても耐えうる精神力が欲しいです。